よろず相談室


澤畠 光弘(みっちゃん)

美味しく、安心が見えるパン作り

テロ・狂牛病騒動で目に見えない不安や恐怖が私たちの周りに、消費者の心に大きなショックを与えていて消費が冷え込んでいます、・狂牛病、東海村臨界事故による放射能汚染、炭そ菌のように、其の実態や構造が見えにくいものに対して、プロが考える恐れよりも一般の消費者が考える恐怖心がはるかに大きくなっています。

私たちは今まで<いろいろあっても何とかなるさ>という、漠然とした安全信仰が消費活動や経済活動を支えてきたように思いますが、今回のニューヨークにおけるビル崩壊と共に安全信仰が崩壊したように感じられます。

だからといって手をこまねいて見ているだけでは駄目ですよね、今こそ明るく元気に美味しく、安心が見えるパン作りを・・・

最近スローフードと云う言葉をちょくちょく聞きます、管理された大量生産の食材を使用した物より、少し高くても安いハンバーガーやステーキより、生産者の顔が見える、製造加工する過程が見える食べ物のことです、安心感と安全が消費者に求められており人気が集まっています、今回の狂牛病騒動は一層<見えない>ことえの不安を消費者に与えたと思いますりは<製造する過程が見える食べ物>(特にリトルベーカリー)(できれば小麦も生産者の顔を見たいですね)の仕事ではないでしょうか、これから消費者により一層求められると思います。



◆ みっちゃんが書いた本の紹介 ◆

一冊目…
焼きたてパン屋さん本日開店!!
はじめに
パン屋さんは、とても楽しく、やりがいのある仕事です。しかも、不況にも強いところが大きな魅力です。最近では、脱サラをして、あるいは転職をしてパン屋さんをやりたいという人が増えてきました。しかし、いくら不況には強いと言っても、ただ漠然とした憧れや夢だけでパン屋さんができるものではありません。きちんと勉強をし、それなりの戦略を持っていないと成功はしません。

実は、私は業務用のオーブンを製造販売する櫛澤電機製作所という会社の社長です。創業は1953年で、これまでこの業界に長いこと携わってきました。その間、知り合いになったパン屋さんは全国に数多くおります。また、短期間で即獣一Lになる、当、サラや転職者向けの「パン屋さんよろず相談室」という研修センターを開いています。ここではパンづくりの基礎から経営や販売に関するノウ八ウまでを伝授し7.おり、ここで勉強をして独立された方ヨ数多くおられます。

長年このような中で蓄積してきたノウ八ウを、とくに繁盛店づくりにポイントを絞って披露しています。また、ひと味違うパンづくりをするために、小麦粉や水などの原材料に触れ、石窯の魅力についても触れております。

パン屋さんをやっていて儲けが少ない、繁盛店にしたい、美味しいパン屋さんと言われたい、地域に愛されるパン屋さんになりたい、そんなパン屋さんを目指したい入は、ぜひ本書を読んでください。

また、これからパン屋さんをやりたいと思っている人、パン屋さんとして独立するための大まかな道筋が知りたい人は、『焼きたてパン屋さん本日開店!!』に、物件探し、立地調査、開業資金のつくり方、店舗づくりなど、オープンまでにしなければいけないことが書いてありますので、本書と合わせて読んで、ぜひパン屋さんにトライしてください。

最後に、パンづくりに携わる人にメッセージをひとこと。

明るく楽しくパンづくりをしましょう。そうすればパンも美味しいものができます。暗い顔をしてつくったのでは美昧しいパンはできません。それでは大地から生まれた小麦粉もおもしろくありません。でも毎日、朝早くから働かなくてはいけないので辛いものが…一っ体調の悪い日、気分がすぐれない日、仲間とうまくいかない日、そんなときはできのよくないパンになりがちですが、お客さんには勘弁してもらうしかありません。できの悪いパンですが、サービスしますので買ってくださいと。そんな甘えが許されるパン屋さんになるには、お客さんに信頼されなければなりません。信頼されるためには心をこめてパンづくりをする必要があるのです。

今の社会は優しさがありません。自分の足で社会を見なくなっているからです。高い所から見ると入間の暮らしは見えないものです。仕事というのは自分の納得できる範囲がよいのです。そうすれば明るく楽しいパンづくりができるというものです。

平成15年2月


二冊目…
次の焼きあがりは2時45分になります!


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